酔っぱらってトボトボ帰ってるとね、結構、寄り道するのです。
こっちの道から帰ってみよー、と思うらしい。
すると、結構な確率で同じ道に出る。
一軒家が並ぶ車が一台ぎりぎり通れるぐらいの狭い路地。
その道はL字型になっていて、
いつも左に折れるんだけど(つーか、左折しかできない)、
これまた結構な確率で角に女性が立っている。
白っぽくて小さい柄の入った七分丈のスカートに、
深緑のアーミーっぽい薄手のジャケットを着ていて、
インナーはTシャツみたいな感じ。
背は高くも低くもない感じで、
やせ型、茶髪っぽい長い髪はちょっとウェーブしている。
パッと見、おとなしそうな女子大生って印象かな。
夜の12時回るかどうかって時間帯に通るので、
そんな住宅街にフツーは人は立っていないわけ。だから記憶には残る。
初めはね、
携帯とかで話すために近所の人が表に出てきたのだと思っていた。
だから、通り過ぎるときにその女性を見ないようにして通ったんだ。
でも、二度目に見かけた時も同じ格好だった。
ただ、その日はこちらがメールしながら帰ってたから、
あまり気にもとめず通り過ぎてしまった。
三度目に見たときに、そういえばこの前! って思い出した具合。
もちろん三度目も同じ格好です。
んで、今日、4度目。やっぱり同じ格好をしていた。
何度か見かけているから、通りにさしかかったときにはすでに、
今日もいるかな〜と思っていて、出くわして、やっぱり! と。
角にさしかかると、
右手にシルバーっぽいBMWのセダン、
右斜め奥に4WDのパジェロっぽい白い車があるんだけど、
女性は決まって、その反対側、左手の壁側につっ立っている。
でさ、毎度不思議だったから、今日はわりと顔を見たんだけど、
なんか、ヘンなんだよね。
2〜3mの距離から見れば、夜とはいえ街灯もあるし、
ちらっと見ただけでも人の顔のパーツってわかるでしょ。
でもね、なんかボンヤリしてるんだな、顔のパーツが。
三度目にチラッと見た際、顔の印象がなかったのはたぶんそのせいなんだ。
遠くにいる人を見ると、顔のパーツってはっきり見えないでしょ。
うまく言えないのだけど、目、鼻、口があるのはわかるのに、
ぼわっと輪郭しか情報が伝わってこない感じと言えばいい?
100m先に友達がいたとして、その人のことを知っていると、
体型だったりその人の服装の色だったりで誰だかわかる。
そんな距離感を想像して欲しいんだけど、
その女性、近くで見ても目鼻立ちがはっきり感じられず遠くにいる感じ。
でも、服装とかはちゃんと見えるんだよね。
彼女はただ直立不動で、軽くクビをかしげならそこにいる。
4度目の不思議とはいっても、
こっちも夜中に女性の前を通り過ぎてるわけで、
チカンとか怪しい人に勘違いされたくない。
怪しまれてもイヤなので、凝視するほどずっと見ているわけにはいかない。
んで、「なんかヘンだな〜」って思って今日も家に帰ってきた。
以前、
オバケを見たことありますか?というエントリーをした。
オバケとか霊感とかよくわからないし、
今も特に信じているわけでもないので、
あのときの体験が本当にオバケだったのかはわからない。
ただ、すごく怖くて飛んで帰ったのは現実のこと。
今回の女性の話はそういうのとは違って、別に全然怖く感じない。
単に「ヘンだな〜」と違和感を抱きながら通り過ぎるだけ。
ただ、状況はすごく現実離れしている。いったい、なんなんだろーか?
今回の一連の話はもやもやするので、
もやもやしたまま、とりあえず書き留めておこうと思う。
ちなみにその路地、酔っぱらった時にしか出くわさない。
よく考えたらそれも不思議かもしれない。
あちこち曲がってもその狭い路地にたどり着いたりするんだけど、
なんか不思議。
その場所、Googleのストリートビューで探しても見あたらないんだよな。