人に優しい宿 イケア 100%ChocolateCafe. フォートラベル マイナビ賃貸

2005年09月04日

■選挙と政治と宗教と唯一神のアラカルト

 選挙となれば、毎度いろいろ不思議な人が立候補する。自分を“秀吉”と名乗ったり、自分を“唯一神”と名乗ったりするメジャー泡沫候補以外にも、トンデモな雰囲気を醸し出しているたくさんの候補者がこっそり立候補している。もちろん諸無(諸派・無所属)系の人だって、多用なのでトンデモ系だけではないし、当選するとどっかの政党に入る人もいるのであしからず。


 泡沫候補というと、一般的に地盤・看板・カバンを持たない諸派・無所属の候補者を言う。地盤は、後援会組織や、選挙区にまとまった票が獲得できる団体などの支持基盤を指し、看板は、知名度、カバンは資金力を意味する。選挙に出る場合、まず法務局へ300万円の供託金を渡す必要がある。預けた300万円は、その選挙区の有効得票数の1/10以下の票しか獲得できなかった場合に没収される。選挙費用はこのほか、選挙ポスターの印刷代や、選挙カーの費用、事務所の設置など諸々金がかかるわけだ。つまり、金がなくちゃ選挙には出られないし、金のないヤツが気軽に選挙に出られるようになれば、売名目的で出馬する人が増え、2ちゃんねるの祭り目的で出馬する輩も登場するだろう。もちろん、今回出馬した泡沫候補と言われる方々も、最低必要となる300万円を払っている。


 諸無系という意味では、“ほりえもん”ことライブドアの堀江氏も泡沫候補なのかもしれない。地盤・看板・カバンのうち、知名度と資金力は充分なので、有力泡沫候補と呼ぶべきか。広島という土地が彼をどう評価するのかわからないが、選挙では、彼の武器だったインターネットが使えない。総務省の見解では、選挙期間中に政党や候補者のWebサイトを開設・更新することは公職選挙法違反の疑いがあるというのだ(※参考)。個人的には見直しが必要な気がするけど、現状は現行ルールで戦うしかない。都道府県別のネット普及率は、他に比べて低くはない(※参考)。選挙権を持つ若い世代がどれだけ投票に行くかで彼の得票は変わるのかもしれない。


 で、実はそんなことを書きたくてブログを更新したんじゃない。東京のとある選挙区で立候補している「唯一神」を名乗る候補者のことである。「自分は唯一の神である」と主張する彼は、名前に「イエス」が付く。「イエス」がイエス・キリストを示す言葉なのか、「Yes」を意味するのか知らないが、前者だった場合、残念ながらイエスは神ではなく、神の子である。


 一神教の世界では、「The GOD」と神の子は別だ。同じく一神教のイスラム教では、唯一神アッラーがいて、預言者ムハマンド(ムハマド)がいる。ユダヤ教では、唯一神ヤハウェ(エホバ)、預言者モーゼがいる。ちなみに、この3宗教は、それぞれ別の宗教となっているが、名前の異なる唯一神は元をただせば同じ神である。ユダヤ教の為の聖典だった旧約聖書は、後にキリスト教徒も聖典とし、キリスト教徒は自分たちの為の聖典 新約聖書を作った。そして新・旧の聖書を元に、イスラム教の聖典 コーランは書かれている。もっとも、教義はずいぶん異なるんだけど。


 日本には政教分離の原則というのがある。政治と宗教が互いに干渉することなく、憲法は信教の自由を保障し、かつ特定の宗教団体に特権を与えないとしている。自分は神だと言う候補者は、この原則ではどうなるのだろう? そもそも、神=宗教なのか?


 宗教が神仏を信仰して幸せなろうとするものなら、自分を唯一神とする候補者は、正確には政教分離の原則とは関係ない気がする。仏教やユダヤ教が英語で「Ism」で表されるように、「宗教=思想」とするなら、唯一神を名乗る候補者の考え方も宗教だと言えるのかもしれない。ただし、そうなるとほとんどの政党は政教分離の原則に抵触することになるけども。


 それに、創価学会を母体とする公明党の存在もある。自民党だって、神政連(神道政治連盟)や新宗連(新日本宗教団体連合会)の支持を得ているし、民主党は立正佼成会が支持している。社民・共産は、宗教は悪いものだとする思想が出発点の政党だが、その彼らの思想そのものが宗教的な構造をしていることは否めない。で、「なんだよ!! どの政党も政教分離できてないじゃん!!」と言うことは簡単だが、政教分離ができている国があるのかどうか……。


 日本では、宗教は胡散臭くてネガティブなイメージがある。中には平気で「俺は無神論者だからさ〜」なんて言う人もいるぐらいだ。アメリカでそんなこと言おうものなら、「このコミュニスト(共産主義者)め!!」と言われてしまうかもしれない。海外に行けば、入国カードにレリジョン(宗教)を書くように、何かを信仰することは世界的には当たり前の感覚だ。無神論者という人だって、葬式には出席するし、墓参りに行くし、お祭りという宗教行事にも顔を出す。


 たぶん俺は、宗教が嫌いな他の人たちよりも宗教を嫌っていない。特定宗教に肩入れはしていないけど、神道の行事であるお神輿もかついだし、実家が家を建てたときにはおはらいもしてもらった。仏教の行事であるお盆には実家に帰省し、墓参りに行くし、葬式で焼香もする。教会で神に永遠の愛を誓った友人の結婚式にも参加した。身内には、学生運動に熱心だった新左翼の人もいる。新興宗教をやっている友人だっているし、道教に由来すると言われる天皇制に熱心な友人もいる。みんなとても大切に思う。何かを信仰することで、自分の大切な奴らが幸せになれるならそれでいいと思う。そんだけだ。


 さて、選挙である。選挙に行きましょう皆様。選挙に行かない人に、国がどうこう、世の中がどうこう言われたくない。その資格なし。日本は、代議制民主主義の国ですもの、せっかく税金払って暮らしてるんだから、意志は示そうよ。考え方はいろいろですが、白票だって俺はいいと思うぞ。


posted by ブービン at 16:09| Comment(0) | TrackBack(3) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック

「関ヶ原」と「大阪の陣」
Excerpt: 公職選挙法という「誠にありがたい」法律のおかげで選挙中に政治を語れないって、ホントに鬱憤が溜まりますね・・・。各紙が総選挙の予想を発表していますが、忘れてはならないのは、今回の衆院選は「関ヶ原」であ..
Weblog: PARDES
Tracked: 2005-09-04 17:36

トヨタ出陣で資本家 VS 労働者の構図
Excerpt: ついに世界のトヨタが政治の世界に乗り出しました。民主党は、伝統的にトヨタ系労働組合の根強い支持を得ています。それで愛知県は「民主王国」と言われるわけです。ところがここに来て、世界のトヨタの経営陣が自..
Weblog: PARDES
Tracked: 2005-09-05 10:22

チャーチルを捨てた英国人
Excerpt: イギリス人の政治感覚の優秀性は、世界的に定評があります。清教徒革命、名誉革命と自らの手で議会制民主主義を育て、その制度が世界各国の模範になっていることからも伺えます。そのバランス感覚は、到底日本人や..
Weblog: PARDES
Tracked: 2005-09-06 15:24
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。