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2013年06月09日

野球のアート、「Art×Baseball展 II」はあの頃タイムマシン! こじらせ女子の企画展が面白かった

突然ですが、ベースボールアートって知ってますか?

知らないですよね、僕もそうでした。でも、野球をモチーフにした作品は身近にたくさんあって、多くはそれをスポーツ誌の挿絵などで普通に目にしているんです。とくに日本の場合だと、野球はコミックやアニメの題材として、すごく人気がありますよね。今回、野球やベースボールをモチーフにしたアート作品を集めた企画展「Art×Baseball展 II」に行ってきました。

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神保町は日本野球発祥の地なんだとか

▼企画展情報
http://baseballart.grupo.jp/
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あるとき男子は、野球かサッカーのどちらかにうつつを抜かします。やれ清原だ、秋山だ、デストラーデだ、石毛宏典、平野謙、安倍理と、鼻息熱くエネルギーを非効率に燃やすのです。選手の名前が少し西武ライオンズに偏っているので、そこは、マット・キーオとか呂メイシ、ブーマー、ブライアント、ホーナー、モスビー、ポンセなど、とにかく好きな選手に変えていただきたいと思います。

企画展では、11人のアーティストによる作品が「ベースボール」という1つのテーマで集められていました。息が止まるような瞬間を描いた作品から、子供達がノンビリと野球に興じる情景をほのぼの捉えたもの、特定の選手に着目した作品など作風も手法もさまざまです。たくさんの作品が集まったことで、野球の持つ力強さやスピード感のほかに、おおらかさ、選手の人間的な側面、歴史的な厚みや重みのようなものまで多面的に感じられて、とても新鮮でした。

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イラストレーター岡田航也さんの展示。雑誌を中心にご活躍されており、企画展への参加はほとんどされていないとのこと。入稿もほぼデータなので、生のイラストはなかなか観られません。Webサイトはこちら

しかも、子供の頃の野球の思い出がどんどんよみがえってくるんです。少年野球をやっていた頃の真夏の日差しとか、砂っぽい空気とか、どんどん思い出すんです。そういえば、カラーバットとゴムボールだけ持って意気揚々と公園に向かってたな、そういえば、内野フライが俺のところに飛んで来ないよう願ってたな、とかねw うつつを抜かしていたあの頃にフィードバックできる展示でした。

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イラストレーター早乙女道春さんの展示。帰り間際、ご家族でいらっしゃってました。Webサイトはこちら

イラスト作品だけでなく、油彩や版画、彫刻や立体作品なんかもありました。イラストレーターさんの生画は、商品となって印刷されたものよりも、描いたときの空気のようなものをつかんでいて、生の気持ちよさが面白かったです。うかがったときにはちょうど作家の方もいらっしゃっていて、作家との距離が近いのもギャラリーの醍醐味かもしれません。

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とにかく、日差しを浴びながらノンビリ野球観戦したくなる。ビール付きでw そんな展示でした。企画展「Art×Baseball展 II」は、6月15日まで神保町の文房堂ギャラリーでやっています。もちろん無料。文房堂といえば、明治時代創業の老舗の画材屋さんなので、店舗も含めて必見です。

▼文房堂
http://www.bumpodo.co.jp/

ちなみに、近隣は書店街ですから、神保町の書店巡りも楽しいですよ。「さぼうる」を筆頭にレトロな喫茶店も楽しい場所ですし、実は飲食店が充実していてあまり教えたくないエリアだったりしますw ボドゲを知らない人(自分)を優しく迎え入れてくれた「ゲームズワークショップ ホビーセンター神保町」も近くにありますので、よろしければw

▼神保町へ行こう 喫茶店
http://go-jimbou.info/shoku/cafe/
▼ホビーセンター神保町
http://gamesworkshopjpn.weblogs.jp/blog/cat8236922/

■こじらせが面白い

そして、この企画展をぼくが推したいのは、もうひとつ理由があるんです。この企画、主催者の工藤 さんが“好き”をこじらせて企画しているってところもポイントなんです。

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こじらせ女子の工藤さん

普段は会社員の工藤さん、この企画のために自ら作家にメールして作品を集め、出版社や団体、組織に協力を求めてようやく形にしています。1回目は6名の作家と共に、2回目の今回は10名を集め、さらに会期中に展示希望の作家が現れ、現在11名の作品が集まったそうな。

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急遽作品が寄せられたHideki Matsui

工藤さんには以前、とある席でお会いしたときに、ベースボールアートの企画展をやりたいと熱くお話いただいたのですが、正直、「ベースボールアート? はて?」とイマイチピンときませんでした。今回、形になったものを観て、やりたいことの一部が見えた気がしました。

ぼくは毎年、ニコニコ超会議の取材に行ってます。書いたことはないけど、いつか書ければいいなと思って顔出しているのですが、それは、イベントに集まる人たちが“好き”をこじらせているからです。ドワンゴの夏野剛さんは、これからはオタクの時代とおっしゃっていましたが、それはわかりません。わかりませんが、何かを“好き”というポジティブな感情が形になりやすい時代にはなったと思います。

だったらそれを、みんなに伝えたいじゃない! 伝えるパッケージに仕立てたいじゃない! っていうのが、ぼくのスタンスです。なんか面白いことやってるぜ! 今回はそんな神保町、文房堂ギャラリーよりお伝えしました。


posted by ブービン at 21:32| 音楽/芸術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする