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2013年05月05日

究極のマーケティングプラン / ダン・ケネディ



GWというわけで読書三昧です。

著者はダイレクトマーケティング界の有名な方のようで、講演活動なども精力的されているそうです。副題に「シンプルだけど、一生役に立つ!お客様をトリコにするためのバイブル」とあります。

IT革命というのが結局なんだったのかはいまいちわかりませんが、マーケティングの世界においては、非常に大きな転換をもたらしました。それまで主流のマス・マーケティングに肩を並べ、今やそれを超える存在となったのがダイレクトマーケティングの分野でしょう。

最近では、マス・マーケに主軸を置いていたナショナルクライアントも、当たり前のようにネットを使ったマーケティングを行っていますよね。ダイレクトマーケティングは、そういったお客さんや、お客さんになりうる人たちの反応を得ながら提案していく手法です。

情報通信の進化によって、顧客になりうるターゲットを狙い撃ちし、商品やサービスの良さを提案することが簡単になりました。さらに、狙い撃ちする一方で、ボリュームも出せるようになったのが、ITの特徴と言えます。しかし、『究極のマーケティングプラン』は、最近の本ではないため、そういった最新のマーケ手法についての本ではありません。電話や手紙、チラシなど、旧来のダイレクトマーケティングの手法を成功した事例などが紹介されています。もちろん、今では当たり前になっていることでもあり、エッセンスは非常に貴重なものです。

文章は、著者の講演を聴いているかのように、熱っぽく勢いがあります。実践型の著者の言葉の中で、今回を芯を喰ったのはこのフレーズです。

他人の経験から学べることは限られている。

まさにその通りです。まさにその通りなんですが、ネットの世界ではちょっと違って、誰かが体験したことのうち、情報部分だけが一人で歩き出し、価値を強めます。知っておくだけで経験した気になっていることって、ネットで格段に増えましたよね。耳年増というか、耳年寄にするのがネットかなぁと思います。逆に言うと、実体験したことの価値も強めるのですが、行動は体験の方にシフトしていないように感じています。

マーケティングの内容で、全然違うところで感動していますが、そういう本の方が読んでいて楽しいですよね(と、ごまかしてみる)。




posted by ブービン at 07:00| 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする