
男女が肉体で会話する。セックスで会話することって、そんなに珍しいことではない。互いのほつれた気持ちが一度のセックスでなんとなく持ち直すこと、それも珍しくない。
感覚的に女はそれを言葉や物語で追体験したくて、男は感覚的にそこから逃げて、即物的な肉体の快楽に身を置きたがる。映画はとても痛くてとても人間的で、でもそれをキャッチーなメロディが食べやすくしてくれている。気やすい「感動作」という言葉では味わえない、しっかりと重みのある、手応えのあるものだった。たたみ終えた日だまりのニオイがするバスタオル、その上に、腕時計とかケータイをほうり投げたような、そんな映画。
と、感動があたたかいうちに、言葉が定まらないうちに感想をしたためてみたのでした。オススメです。
君と歩く世界
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