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2013年03月21日

勉強ロック /山田胡瓜 【ヨン・デ・ミータ】

ITmediaの山田さんがマンガの大賞を受賞しましたよ! アフタヌーン4月号には、付録として冊子「四季賞ポータブル」がついており、そこでその大賞作品が拝めるのです。じゃ、いつ読むか? 今でしょ! ってわけで読んだら、すんごい面白いのこれが。

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山田さんはITmediaの記者なので、取材先でよくお会いします。たまにジジーのブービンさんのお酒にもお付き合いいただいたりして、大変ありがたいミスターなんですが、こちらは取り立ててマンガ好きってわけでもないため、マンガ描いているのを知っていた、ぐらいでした。

で、今回、アフタヌーンの四季賞で大賞を受賞されたってことで、生まれて初めてアフタヌーンを購入して読んでみたんですが、山田さんってこと抜きで読んでも面白かった。紹介したい! ←今ここです。


「勉強ロック」は、思いっきりストレートな青春マンガです。主人公の女の子は大学受験を控えた高校生なんですが、なにもかもイマイチ熱が入らないながら、とりあえず受験はしようと考えている様子。そこに情熱溢れる猪突猛進タイプの男子が登場し、物語は流れていきます。

周りを引いてみるところがある女の子と、まっすぐに玉砕もいとわない男子、その二人のコントラストがとてもカラッとしていてとても清々しい。主人公の女の子はなんか妙に普通っぽくて、多くの男子がリアルなところで魅力的に感じる「こんなヤツいいな」って感じがあります。個人的にはエキセントリックな女の子の方が好みですがw この普通な感じの女の子は実際モテんだよな〜とか学生時代を思い出したり。

ニコニコ静画に掲載されている山田さんの作品も主人公が女の子なんですが、見た感じ普通っぽくて、知性が感じられて、どこかで弾けたがっている気持ちを抱えている女子、この人たぶんそういう女子が好きなんではないでしょうか。いや、好きだろw

僕は、妙に普通っぽい感じの女の子に久しぶりに出会った気がします。女の子向けのマンガはわからないけど、男性向けのマンガってこういう普通っぽさが実は遠くて、とってつけたようなパーツのように性格付けがなされていることが多いように感じていました(と、いうことに勉強ロックで気づいたw)。

性格的な面で、男の方がバカな分だけ単純に描いても男になるが、女の子はそうはいきません。男よりも「とりとめがない」のが女性じゃないかな、と思います。山田さんの作品には、そのとりとめのなさが含まれていて、ぞれが件の妙な普通っぽさなのかな、と思います。

で、面白いのが、こういう女性の生っぽさって、女性漫画家の領域と思ってましたが、山田胡瓜は外見上どうみても男子だし、そこはとても不思議です。「勉強ロック」面白かったので是非。

アフタヌーン
http://kc.kodansha.co.jp/magazine/index.php/13871
ニコニコ静画
http://seiga.nicovideo.jp/manga/list?user_id=803390


posted by ブービン at 08:05| 書籍関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする