サッカー選手・本田圭佑のとある発言について、某スポーツ紙がその発言の詳細(とされるもの)を掲載した。そのWeb版では「本紙でたっぷり掲載」と案内しており、つまるところ本紙を購入して欲しい、というわけだ。
ところが、とあるWebサイトにおいて本紙の内容が書きおこしとして転載された。それを善意の多くの人が共有し、今にいたる。
「良い内容、広く伝えるべき内容」という大義があれば、そこでメシを喰う人の存在は消える。Webに飲み込まれると、ペンペン草の一本も生えない枯れ野になるのかもしれない。情報の価値、が金を生むのは難しい時代だ。枯れ野に落ちた一滴の水は、一瞬で大地にしみこみ消えてなくなってしまう。
無料のWebにある情報だからこそ、Web以前に触れることのなかった情報に触れる機会も増えた。ただそれは、利用者が勝手に「無料化」していい、勝手に「無料化」されたものを広めていい、ってことじゃないと思うんだよな。なんかすごい時代、そんだけ。