レッズが2部に降格した1999年、テレビ埼玉で放送していた「朝まで生レッズ」を見ながら、「レッズはこのまま落ちていくんだろうか……」と寂しく思ったあの日。そして2000年11月のJ1復帰。若手の台頭と、「オフトが就任したチームはオフト以降に強くなる」の鉄則通り、2004年のセカンドシーズンはなんと優勝。攻撃的でキャラクター揃いのいいチームだ。
三菱からの独り立ちを目指す犬飼代表は、今年3月で三菱との損失補てん契約を終了する。つまり、クラブチームが生んだ損失を筆頭株主が補てんしていた契約を終了するのだ。そのためのスポンサー探しについては、昨年の12月に一部報道などで取り上げられていたが、今回、日本で不振を続けるグローバル企業 ボーダフォンがスポンサーになった。個人的には、ちょっと不安。。。 筆頭株主からの支援を小さくし、クラブチームを運営していくことは国内ではもしかして初めてのことかもしれない。不況の中で、クラブ経営が思わしくないチームもたくさんあるというのに、やるな犬飼って感じである。
もっとも、こうした手腕もJリーグNo.1の観客動員数を誇るアツくて厚いサポーターに恵まれたレッズだからこそできると言って、間違いじゃないはずだ。今度のユニフォームの腰部分には、下地と同色で「We are REDS」と刻まれている。時に、その圧倒的な12番目のプレーヤーたちは暴力的になることもあるが、自浄作用があるのもレッズだ。レッズの現役選手や、引退した選手、そして去っていった選手たちは言う。「あのサポーターの声援はたまらないよ」と。2004年得点王となったエメルソンも何かのインタビューでそう答えていた。
発表会には、鈴木啓太と長谷部誠が新ユニフォームで登場した。司会はあの大野勢太郎である。長谷部は、独ブンデス・リーガの名門バイエルン・ミュンヘンから誘いを受けているらしいが大丈夫なんだろうか? もっとも、喜ばしいこととも言える。バイエルンといえば、皇帝ベッケン・バウアーが会長で、日本でも有名なオリバー・カーンや、元レバークーゼンのバラック、ゼ・ロベルト(移籍か!?)が所属する競合だ。レッズの選手が世界に旅立つってのも気分がいい。
いやはや、2005年のレッズが楽しみだ。俺にディフェンスの素晴らしさを魅せてくれたギドが監督だし、もう目が離せんぞ。
【参考】
浦和レッズ
バイエルン・ミュンヘン
ベッケンバウアー
ミヒャエル・バラック
ギド・ブッフバルト