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2010年07月01日

葬送

叔父さんが死んだ。車を走らせ、通夜に行った。

叔父さんはいつも遠くを見ていた。その場で起きていることに優しくほほえみながら、その一方でもっとほかのことに考えを張り巡らしている、そんな人だった。叔父さんとは大人になるにつれ会うこともなくなり、すっかり遠い記憶の中に住む人になっていた。それが訃報で思い出すことになるなんて皮肉なもんだ。

通夜は叔父さんの人柄が偲ばれるものだった。社会的に結構偉い人だったのだが、その早過ぎる死に涙を見せる人たちの姿は、叔父さんの社会的な地位に涙しているようには見えなかった。参列者の悔しげな表情が印象に残った。

大きな叔父さんには棺は小さく見えた。棺の中の叔父さんは、叔父さんの形をした人形のようで、魂の抜けた器でしかなかった。ただ、その器は叔父さんとの記憶を思い出す装置になっていて、歯を食いしばって内側からこみ上げてくるものをこらえることになってしまった。

きっと、こんなことでもなければ親戚一同が集まることもないだろう。それほど僕らは年をとったのだ。もっとめでたいことで集まりたい、おそらく反対する者はいないはず。


posted by ブービン at 03:37| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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