ウナギの完全養殖は技術的には実現しているが、安定供給にはいたっていない。我々が口に運ぶことの多い“養殖モノ”だって、「シラスウナギ」と呼ばれる天然の稚魚を捕獲し、ビニールハウスの中で成長を早めているものだ。人工ふ化ではない。
ニュースでは、このシラスウナギの不漁が3年連続で続いたことが、ウナギが高騰する要因と伝えられていた。確かにその通りなんだと思うが、そもそもウナギの高騰は数年前からことあるごとに記事になっていたと記憶している。欧州のシラスウナギの規制に始まり、今回は米国のアメリカウナギも規制になるやも、という状況のようだ。
旬は秋から……だけど
で、話は最初に戻るが、平賀源内のキャッチコピー「土用の丑の日」が功を奏し、高タンパク質のウナギは夏の栄養源として現在にいたるまで夏に食べられ続けている。国内輸入量のピークもこの時期なんだとか。
しかし、越冬するウナギにとって、自らに栄養を蓄えねばならないのは寒い時期なのだ。脂がのって美味しい時期は、秋からと言われている。しかもそれは、数%しか流通しない天然モノの場合である。養殖モノは、ハウスの中で水温が高められ、成長を促進させることで安定的に供給できるシステムなのだ。はっきり言えば毎日が旬! だ。値がはるなら、無理して手を出さなくてもいいんじゃないだろうか。
代替案
ならば、今夏は穴子でどうだろう?
ウナギと同じくウナギ目に属しているが、ウナギが淡水に生息し、産卵期に海水域の外洋に出て再び淡水に戻ってくるのに対し、穴子は近海にずっと棲む。産卵期が梅雨時期となり、数が獲れる穴子は夏が旬とされる。タンパク質はウナギと同等とされながら、脂質はウナギより少なくヘルシー、だったら穴子という選択肢もあっていいはずだ。
ちなみに穴子専門店なんてものが日本橋にある。
……と、思って久々確認してみたら、店舗が増えている気がする! もしかして繁盛しているのかもしれない。昔はここでストラップが売っていたのだ。荒木町(四ッ谷/曙橋エリア)に穴子尽くしの店も発見した。今度行ってみるかな。
日本橋玉ゐ
http://anago-tamai.com/
NO.1453:はろうきてぃ 日本橋玉ゐストラップ
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/strap/30228.html
穴子料理ます味
http://r.gnavi.co.jp/g612000/
最後にウナギの完全養殖に関する動画を見つけたので貼っておく。